緊縛の事故リスク|知らないと危険なポイントと安全に楽しむための知識
安全か危険かと言われたら、危険行為です
最近緊縛事故のお話しも界隈やXでちょいちょい耳に入りますので、何処の馬の骨とも知れぬ有識者でも無い私ですが、
どういう事故が想定されて、なるべくこうすれば事故リスクは減るよねっていう縛り手目線で少し書いていきたいと思います。
まず残念ながら、リスクヘッジを心掛けててもゼロリスクではありません。
事故は誰にでも起こりうるという意識
どんなに気を付けていようと、どれだけの経験がある手練れでも、様々な要因が重なることで事故は起こります。
・縛り手の技術的なミス
・受け手の小さなサインの見落とし
・その日の体調
・道具の破損
・慣れからくる慢心
緊縛は受け手の身体と心を預かる行為です。
その緊張感と責任を、忘れてはいけません。
人を緊縛する経験が豊富であれば、そういう場での対人関係も豊富ですから、相手の呼吸の変化、表情、声の震え。
そうした縄の受け手の小さなサインを見ながら、縛り手がリードしてくれます。
リードしてるからMさんを上手く引っ張って進めてる印象かもしれませんが、私的には引き際を見極めてる方が感覚としては近いです。
きちんと日常に帰す責任が、縛り手にはありますからね。
危ないなら、やめればいいのでは
ここまで読んで、
「そんなに危ないなら、やめればいいのでは」
そう思う方もいるかもしれません。
ごもっともな意見だと思います。
それでも私は、縛られることに興味を持った女性からの依頼を受け、今もこうして緊縛を続けています。
少し矛盾した立場かもしれませんが、
女性が縄で縛られた姿に強く惹かれ脳を焼かれ、その様相を自分の手でも再現したいと思い、縄を手に取っていました。
もう私は縄のない普通のエロでは満足できないのです。
あなたはどうでしょうか。
もし縄で縛られた姿に興味が無ければ、ここには辿り着かなかったと思います。
XやSNSから偶然見つけてしまった方には、少し刺激の強い世界に見えるかもしれません。
怖さと興味が同時にある。
その感覚はとても自然なものだと私は思います。
危険性があるのに、なぜ緊縛体験を求める女性がいるのか。
それは、緊張と解放が同時に存在する体験だからです。
怖さがある。
でも安心もある。
動けない。
でも信頼している。
この矛盾が、言葉にしづらい感覚を生みます。
実際に起こりうる危険
ここからは、実際に起こりうる事故やリスクについて、経験ベースでいくつか書いていきます。
手足の痺れが長期に渡って治らない
よく聞くお話しです。
血管の圧迫で血が末端まで巡らなくなった状態が長時間続くと細胞が損傷し、末梢神経の修復に時間が掛かる状態=長期間痺れが治らない状態です。
怖がらないでほしいのは、縛られててやがて手が痺れてくるのは、普通のことです。
縄で縛られる時に最もポピュラーな後手縛りの体勢ですら、日常生活で15分も30分もとり続ける事がありますか?

この時点で、日常普段しない体勢をしているわけです。
身体に縄を重ねていく程、身体には外圧が掛かります。
ふんわりと縄を掛けたとしても、留め縄や結んでいく過程で、縄は締まっていきます。
この圧力が好きという縄好きMさんは多くいらっしゃいますし、緊縛の魅力でもあると思っています。
気をつけている事。
ここで力加減を間違えると受け手の身体へは結構な負荷になります。
当たり前の事ですが受け手は生きた人間です。無機物を括り付けてる訳ではないので、力任せに絞めず、留めるを意識して縄を結びます。
受け手側も、時間経過やプレイをしていればずっと同じ体勢では居ません。
時間が経つにつれて最初に手を組んだ位置から重力に従い下がっていきます。
ちゃんと縄を正位置で留めていたとしても、縄は繋がっているので、胸の上下に掛けた縄も手首を縛っている縄に引っ張られていきます。
- 手の位置が下がってきたな
- 縄の位置が動いてる内に有らぬ所にいってるな
- 手を握りに行った時に受け手が握り返す力が弱い、冷たくなっていないか、変色していないか
- 「痺れてきた」という相手の訴えがあった
等を気にしながら縛ってます。
吊り・落下事故
基本的に吊りっていうのは拷問なので、ハッキリ申し上げて受け手にはツラいプレイです。
見た目が派手で視覚的にも映えたり、吊りができれば緊縛上級者みたいな風潮があって皆さん躍起になって覚えたがりますが、
やるならキチンと吊るした時の力のつり合いが人体の急所に集中しないようにする、
力を分散させて負荷をバラけさせる、具体的には縄の量や体重に掛かる箇所を分散して心地良い浮遊感にも調整する事は出来ます。
吊るす時は基本的に受け手さんは後ろ手に縛られていて、縛り手に全てを委ねるしかない状態です。
- 吊り上げる時にこの足を持ち上げれば身体はどの方向に傾くか
- 張力が緩んで重力で縄が必要以上に身体へ負荷を掛けていないか
- 上げ下げを行う時に無用な衝撃を受け手に与えないか
等を気にしながら吊るしています。
そもそも人間を吊るすことができる設備が整っている場所は限られてますけどね。
立派な梁や専用の設備を組み上げて人間一人二人がぶら下がっても丈夫な強度があれば、
歓喜してその場所を利用させていただいてます。
完全な宙吊りにしなくても、拘束の手法は広がりますからね。
但し、設備が整っていても75kg以上の体重の方の完全宙吊りはしないようにしています。
ギリ持ち上げられたり、何かあった時に支えられる重量が70~80kgくらいかなと。
昔はフィジカルモンスターでしたが、今はすっかりおじさんですので、無理させないでください笑
設備が破損して落下とか洒落にならない怪我に繋がります…
縛られてて咄嗟の受け身など、取れる筈もなく。
設備の破損以外にも、古く使い古して痩せ細った縄やカビて湿気った縄は強度に不安があるので気を付けましょう。
心理的パニック
もう一つ見落とされがちなのが、心理的なパニックです。
拘束されることで
・過呼吸
・強い恐怖感
・パニック状態
になることがあります。
その日の体調や精神状態によって、普段は問題ない人でも突然起きることがあります。
緊縛は身体だけでなく、心理にも大きく影響する行いです。
色々と吹っ切れて泣き叫ぶ方と、パニックに陥ってる方はなんとなく雰囲気で察してます。
完全に経験則で申し訳ございません。
だからこそ、
無理をしないことが前提になります。
大切なのは、
「やめたい」と言える空気があること。
はじめにセーフワードを決めて、受け手の口からこの言葉が出たらプレイを中断する。
私は大体、セーフワードはその人が好きな食べ物とかを勧めてます。
「マグロ丼」「おでん」「酢豚」何でもいいんですが、条件反射で出ないような単語にして頂いてます。
「もう無理〜!!!」とか「やめてーーー!!!」はね、自然に出ちゃいますよ。
緊縛体験できる機会を探している女性へ
ここまで読んで、
「やっぱり怖いな」
そう感じた方も多いと思います。
その感覚はとても大切だと思います。
緊縛は、間違いなくリスクのある行為です。
軽い気持ちで踏み込むものではありません。
だからこそ、もし興味があるのであれば、
「誰に縛られるか」をとても慎重に考えてほしいと思います。
安心できる相手と、安心できる環境で。
それが一番大切なことだと思います。

