【SM漫画】罪と快、単行本完結

緊縛を題材にした漫画【罪と快】の完結巻が本日発売されました。
染谷ユウ先生、無事完結お疲れ様でした!
この漫画のストーリーの大まかなシナリオを説明すると、
家も学校生活も息苦しく自分に厳しい世界でなんとか精神の安定を得るために盗撮(犯罪行為)を繰り返す少年善君がターゲットにした女子高生は同じ学校の上級生で生徒会役員の北条あやめ。
しかしその女子高生はなんと【緊縛師】だったのです!!
お仕置きの為に拘束された善君がアラレのない姿を晒し、脅され、おもちゃにされ…ていきながらも、
段々とあやめからの情(愛情だけじゃない色んな感情)を感じられるようになり、受け入れ、ご主人様と奴隷の関係が築き上げられていく。
あやめの方も、玩具として見ていた善君の一挙手一投足を見ている中で芽生えていく愛情を、縄やSMプレイを通して伝えていく。
そんなお話。
登場人物も変に拗らせた人物が多種多様で、
真面目な子が緊縛に嵌っていきヤンデレ化する少女、
因果応報を受けるいじめっこ、
好きが災いして洗脳された少女、
権力を傘にするSMと暴力を吐き違えたヤベェ奴、
などなど。
心の描写が重要なSMを題材にする漫画だけあって、人間の恋愛感情、欲望、嫉妬、性欲といった面が作品の随所に目に見る事ができます。
最終巻の感想
こうなっちゃあおしまいな顔

脅迫ネタを手に握った男が「君を…縛らせてもらう…」と言った時の顔が想像以上にきつかったです。
あやめもこんなかおのヤベェやつに脅迫の上での言質をとられてしまうのですが、この時点で暴力なわけです。
この後も「縛られて気持ちいいだろ?」「本当の自分を見せるのが怖いんだろう?」「僕が君の心の鎧を脱がしてみせるよ」というゾッとする台詞がオンパレードです。
嫌悪感をもつ相手からの拘束はただただ不快。
SMプレイを名乗った悪質な例のお手本のようなヤベェやつでした。

こうなるとただの事件で、プレイと呼べないものになってしまいます。
だから本当に、間違ってもレイプものAVの知識だけで人を縛ったり加虐性を振るったりしないでください。

こっちの方が絶対楽しいです。
先生の描き方が細かいなと思ったこと
緊縛する側の描写がある緊縛師のあやめとこのヤベェヤツの縄目の違いです。
プロ意識が高く相手を傷付けないよう丁寧なあやめの縛りと、自分の欲望のために縛ってる縄処理が雑なヤベェやつだと、見た目の美しさが違いますね。
こういう違いを出して表現しているのは凄いと思いました。
